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RGB2 - Replace the Gliding Body -









▇「RGB2 -Replace the Gliding Body- 」

▇要旨
 ディスプレイに表示することのできる映像や言葉、それらを何気なくスワイプしながら生活することが当たり前になっている。僕らは普通、そこに広がっている情報群に対して不安になるようなことはまずないし、常に懐疑的になったり慎重な態度をとったりする時間の余裕もあまり持ち合わせてはいない。こうした“待ったなし”の日常を過ごしながらも、ふとこのディスプレイの表示原理に思いを馳せるときがある。
 R G B(Red Green Blueの3原色)というカラーモデルに従えば、24bitフルカラーの場合R G Bそれぞれが持ち得る数値はわずか0~255の範囲でしかない。RとGとBの各要素に入力されるこの数値は、16,777,216通り(256の3乗もしくは2の24乗)の可能性の中から1つの発色を決定するためのパラメータとして機能する。
 当然のことながら、ディスプレイ上で日常的に目にする文字やイメージは、一定の意識(センス)を通過して選ばれたものである。ここでひとつ、簡単な数値操作を考えてみることにする。ディスプレイ上のR G Bの各要素を「単純に入れ替える」という数値置換を行うだけである。その組み合わせは6通りでしかないけれど、この結果現れてくるものには簡単にオリジナルのセンスを踏み越えてくるものがある。そうした表現に対して何か肯定的な意味を見出そうとは思わない、ただ、僕らの日常の多くを支えているセンスはこれほどまでに崩れやすいものだとも改めて感じてみることもできる。上下左右すらなく、淡く流動的な移ろいの中で日々僕らは漂っているのだ。
 「Replace the Gliding Body」
 僕らが普段「音楽」や「映像」や「立体」と呼んでいるものの実体は何だろうか。それにはそれぞれどのようなパラメータが存在し得るのだろうか。そして、それらはお互いに置換することは可能だろうか。僕らは一度、自分の領分を踏み越える置換を試みるべきなのだ。(Jun.03, 2018 福島 諭)




▇日程
2018年 9月 1日(土)

▇料金
前売2,000円
当日2,500円

▇時間
各回 14:30 OPEN 15:00 START

▇会場
蔵織(〒951-8062 新潟県新潟市中央区西堀前通1-700)

▇主催・後援・問い合わせ
主催 : fish scores
後援 : 日本電子音楽協会, G.F.G.S.Label
問い合わせ:info(at)shimaf.com


▇出演者 profile

□【立体】
高橋 悠 + 高橋 香苗 (Tangent Design Inc.) / Yu Takahashi + Kanae Takahashi (Tangent Design Inc.)
_新潟大学大学院美術科修了。2005年よりデザイン・アートユニット活動を開始。人や物、出来事がもともと備えた魅力を表出させることをコンセプトに、デザインとアートの視点や技法を交差させ領域を行き来する創作活動を行う。2012年、株式会社タンジェントデザインを設立。デザインを担当した「すくいやすく注ぎやすいレードル」が、2016年グッドデザイン賞、2017年レッドドットデザイン賞を受賞。


□【映像】
遠藤 龍 / Ryu Endo
_写真、映像、音を用いて創作活動を展開中。これまでにNoismなどの舞台映像も手掛けている。個人活動のほか、2009年よりユニット「mikkyoz」として展示やライブパフォーマンスを行なっている。www.mikkyoz.com


□【音(尺八)】
福島麗秋 / Reisyu Fukushima
_1948年生まれ。群馬県出身。新潟大学卒業後教員となる。村松流尺八師範、都山流尺八准師範。学校への邦楽出前授業、福祉施設慰問、岩室甚句を中心とした民謡の保存・伝承活動を実施。近年、伝統・混沌と光をテーマに現代音楽とのコラボレーションにも取り組む。


□【音】
福島 諭 / Satoshi Fukushima
_www.shimaf.com/